で,それを周波数領域に持っていくと,もう単位が何だかわからなくなるので想像しにくくなるんだが,同じように周波数スペクトルの持つエネルギーに相当する量を右辺は表していると考えようか.時間領域の方も,実は は電圧じゃなくて全然違う次元の物理量かもしれないが,今の話からの類推で信号のエネルギーを表していると考えてしまう.そうすると,パーセバルの法則は,時間領域で表しても周波数領域で表しても,信号のエネルギーは (定数倍を除いて) 一致すると主張していることになる.
から
の延長線上に垂線を下ろして,分解された成分の長さを決めるんだお.その成分の長さは,
と
の間の角度を
として
になるわけだけど,
だから,
になるんだお.
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(2.19) |
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(9.11) |
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(9.12) |
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(9.13) | |
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(9.14) |
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(9.15) |
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(9.16) |
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(9.19) |
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(9.20) |
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(9.21) |
とした場合の式(9.1)も同じことだが,この場合の結果は幾何学的にはもうちょっとわかりやすい.こちらも
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(9.22) |
例えばフーリエ変換だと,
を計算しているわけだから,
を基底ベクトルに取っていると見ることができそうだ.周波数
としては全実数を取り得るから,
が基底を構成すると考えたいところだ.
ところが,
が 1 にならない,というか収束しないので,正規直交基底だと呼ぶわけにはいかない.
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(9.23) |
swk(at)ic.is.tohoku.ac.jp