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橋本 浩一概要
研究内容背景本研究室では、ロボティクス、コンピュータビジョン、制御工学などの研究を行っています。日本はロボットの稼働台数世界一の国です。自動車を始め、スマートフォン、情報機器、各種家電など、さまざまな生産現場・工場でたくさんのロボットが利用されています。多品種少量生産の時代になってから、ますますロボットの重要性が高まっています。生産品のモデル変更のとき、ロボットはCADから情報を読み取り、そのモデル用の動作をプログラムで自動的に決定し、センサを用いて間違いなく作業できるからです。製鉄所や鉄道、自動車もビルエレベータもロボットです。私たちの家庭にもロボットはたくさんあります。ルンバだけでなく、エアコンも洗濯機もお風呂でさえ、ある種のロボットです。ロボットメーカ、自動車会社、電機、重工に加えて、グーグルもアマゾンもソフトバンクもロボットに乗り出してきました。わくわくしませんか。 コンピュータビジョンコンピュータビジョンはディジタルカメラ、プロジェクタ、Kinect、加速度計など、いろいろなセンサを用いて対象の形状や位置を認識する研究分野です。コンピュータと人間のインターフェースとして顔認識やゲームコントロールにも応用できます。スマートフォンアプリでは、カメラを用いた個人認証や立体地図などにたくさん利用されています。複雑な3次元対象(例えば建造物や顔)の認識はとてもホットでやりがいのある研究テーマです。カメラなどのセンサをロボットの制御や生産システムの設計に用いることで、多様な対象の組み立てや目視検査をフレキシブルに実施することが可能となります。アップルもグーグルもマイクロソフトも(もちろんソニーも東芝も日立も三菱も。。。)熱い戦いを繰りひろげています。 ビジュアルサーボ応用さらに、医学・生物学・化学の分野で不可欠な光学顕微鏡に対しても、ロボット技術は重要な役割を果たします。動物の神経系や筋肉系の動作原理の解明には、動物が何を感じて、どう判断して、どう行動するかを精密に計測する必要があります。具体的には、運動する動物を追いかけて、脳細胞に刺激を与え、神経や筋肉などの細胞活動を定量的に測る装置が必要になります。センシング、画像解析、モータ制御などはまさにロボティクスです。医学・脳科学・生物学の研究者やプロジェクタ、顕微鏡、カメラメーカと共同研究しています。 受験を検討している高校生へ研究室私たちは上記のような研究を展開しています。研究室(といっても高校生にはなじみがないと思うのですが、部活のようなものです)のメンバとして一緒に楽しみませんか。大学や企業との共同研究が多いので、四半期や年度の目標設定があり、評価を受けます。学生の自主性を重視するテーマもありますが、やはり、研究を支援してくれている(ファンディングしてくれている)国や自治体の評価を受けます。大学というと論文を書くことが最重要と想像しているかもしれませんが、その前に研究テーマ設定、試行錯誤、実験、そして実験結果を理論的にまとめること(これらをひっくるめて「研究成果」といいます)が要求されます。その過程がとても楽しい。 授業学生は学部生の期間に数学や物理(高校時代よりもずいぶんと難しくなります)を勉強し、工学の基礎理論と応用をたたき込まれます。これは論理的に思考する筋トレだと思ってください。そして物理・機械工学・電気工学の実験を行い、理論を実験で確かめます(そのための技を磨きます)。そして「研究成果」をプレゼンする実習を受け、先生方のきびしい・あたたかいツッコミに対して誠意を持って答えることで知力を養います。当然、本格的なプログラミングの演習もあります。これらを通して、一人前の研究者を目指します。大学院生は研究者として研究テーマに関する「成果」を上げ、ファンディングしてくれた会社・団体・国に貢献し、特許や論文として発表することが期待されます。 就職研究室のトップページにあるように、卒業生は一流企業に就職しています。これは本人の努力(研究室での部活)と機械系の伝統ある産学連携(100年にわたる過去にさかのぼって、会社に就職した先輩たち)の賜です。 機械系との関係本研究室は学部は機械知能・航空工学科、大学院は情報科学研究科に所属しています。教授・准教授・助教は一体として研究室運営を行っています。楽しい発見の過程を共有しましょう。 論文略歴
学歴
プロジェクト
講義
橋本グループを希望する留学生へ東北大学情報科学研究科 |