|
[English | Japanese]
MetamorHockey: A Projection-based Virtual Air Hockey Platform Featuring Transformable Mallet Shapes エアホッケーゲームの楽しさや没入感を増強するために， 音や光によるエフェクトを付加することが広く行われており， その発展形として拡張現実感 (AR) 技術を応用したものが挙げられます． 例えば， バーチャルな映像で置き換えたパックに物理的にはあり得ない動きをさせるなど， 単なるエフェクトに留まらずゲーム自体を変容させる可能性を持っています． 本研究では， パックだけではなく， マレット (プレイヤーが手に持ってパックを打つ道具) までバーチャル映像化する AR エアホッケーシステムを提案しています． パックと比べて運動の予測が難しく， また予測が外れたときに手の位置からの乖離として明確に知覚されるため， マレットのバーチャル映像提示には厳しい低遅延性が求められます． 既開発の低遅延 DMD プロジェクタを応用することでこの点を克服しました． マレットの大きさを変化させることによりゲーム難易度の制御が可能となるほか， プレイヤー自身に独自の形状や動きを定義させたり， 衝突判定条件や物理特性を動的に変化させたりなど， ゲームの可能性は無限に広がります． マレットのデザインはプレイヤーに有利にも不利にもはたらき得るため， 例えばカードゲームのように， 与えられたデザインのセットをどのような順序で使うか等といった戦略的要素を取り入れることも可能となります． 
|
