進学を希望する方 (主に大学受験生) へ

研究内容について

本研究室では、ロボティクス、コンピュータビジョン、制御工学などの研究を行っています。日本はロボットの稼働台数世界一の国です。自動車を始め、スマートフォン、情報機器、各種家電など、さまざまな生産現場で多数のロボットが利用されています。多品種少量生産の時代になってから、ますますロボットの重要性が高まっています。生産物のモデル変更のとき、ロボットはCADや設計図から情報を読み取り、プログラムで動作を自動的に決定し、センサを用いて間違いなく作業できるからです。グーグルもアマゾンもソフトバンクもロボットに乗り出してきました。わくわくしませんか。

コンピュータビジョンはディジタルカメラ、プロジェクタ、Kinect、加速度計など、いろいろなセンサを用いて対象の形状や位置を認識する研究分野で、コンピュータと人間のインターフェースとして顔認識や動作認識にも応用できます。スマートフォンのアプリにもたくさん利用されています。複雑な３次元対象の認識はとてもホットでやりがいのある研究テーマです。カメラなどのセンサをロボットの制御や生産システムの設計に用いることで、多様な対象の組み立てや目視検査をフレキシブルに実施することが可能となります。グーグルもアップルもマイクロソフトも熱い戦いを繰りひろげています。

さらに、医学・生物学・化学の分野で不可欠な光学顕微鏡に対しても、ロボット技術は重要な役割を果たします。動物の神経系や筋肉系の動作原理の解明には、動物が何を感じて、どう判断して、どう行動するかを精密に計測する必要があります。具体的には、運動する動物を追いかけて、脳細胞に刺激を与え、神経や筋肉などの細胞活動を計測する装置が必要となります。センシング、画像解析、モータ制御、などはまさにロボティクスです。医学・脳科学・生物学の研究者と共同研究しています。

受験を検討している高校生へ

私たちは上記のような研究を展開しています。研究室のメンバとして一緒に研究しませんか。大学や企業との共同研究が多いので、四半期や年度の目標設定があり、評価を受けます。学生の自主性を重視する研究テーマもありますが、やはり、研究を支援してくれている国や自治体の評価を受けます。大学というと論文を書くことが最重要と想像しているかもしれませんが、その前に「研究成果」が要求されます。その過程がとても楽しい。

学生は学部生の期間に論理的に思考するトレーニングを受け、実験指導を受け、一人前の研究者を目指します。大学院生は研究者として成果を上げ、研究テーマに貢献し、特許や論文として発表することが期待されます。別ページにあるように、卒業生は一流企業に就職しています。本研究室は学部は機械知能・航空工学科、大学院は情報科学研究科に所属しています。教授・准教授は一体として研究室運営を行っています。わくわくする発見を共有しましょう。